日常は気付きの宝箱

徒然なるままに、書きたいことを書いています。将棋・読書・アニメなどなど。

将棋の勝ち負けの決まり方、知ってますか?【投了編】

今回から複数回に分けて、将棋のルールの話をしたいと思います。

 

プロとアマとでは違う規定もあったりして、なかなか複雑です。
私の経験談も元に紹介したいです。

 

 

将棋の勝敗の決め方にはいくつかあります。

正確に説明できるでしょうか?

 

原則として、第三者から反則等勝敗に関する指摘はできません。

あくまで対局者当事者の指摘のみです。ここに、ドラマが生まれたりするわけですが。

 

では早速。


勝敗の決まり方は、以下の5通りに分かれると思っています。
それぞれ別々に記事を作りますので、作成次第リンクを貼っておきますね。

 

  1. 投了(この記事です)
  2. 反則負け(二歩打ち歩詰め行き所のない駒王手千日手二手指し王手放置・行けないところに動かす
  3. 宣言勝ち
  4. 時間切れ負け
  5. 引き分け
  6. 待った

 

それぞれ似て非なる物です。
私が学生時代に勝負に拘っていた時はこのルールをどう生かすか、という将棋以外の作戦を考えたりもしたものです。

 

さて今回は、投了について取りあげます。

その前に。

【0.詰み】

詰みについても話しておきたいです。

先手・後手どちらかの玉将(キング)が、完全に捕獲された状態を指す。

 wikipedia

詰み - Wikipedia

より引用しました。

 

最近は聞きませんが、昔は

「相手の王様を取ったら勝ち」という言葉をよく耳にしました。
定義としても、理念としても私は間違いだと主張します。

上記の詰みの定義の通り、取ってるのではなく「捕獲した状態」が勝ちなのです。

細かいようですが、その差は歴然。
相手の駒を取ったら使えるのと同じ理念だと思っています。

 

その違いを理解できない人に、将棋を教わりたくはありません。
幸いながら今のところそのような指導者にあったことはありませんが。

 

この「詰み」の定義、この後も何度か取り上げることになります。
王手した状態なのかどうか?ですね。
どういうことなのかは、該当の記事にて。

 

 

【1.投了】

さて、本題です。
投了とはどういうことでしょうか。

ボードゲームなどのゲームにおいて、不利な方が負けを認め、本来の対戦終了となる条件が成立するよりも前にゲームを終えること

これもwikipediaより引用しました。
将棋においては、詰んでいなくとも勝ちの見込みがない場合に投了することが多いですね。

プロ棋士の場合は、「棋譜を汚したくない」という理由で途中で投了することも少なくないです。

今回投了について調べていく中で気になった記事がこちら。

news.yahoo.co.jp


10手で投了した棋譜があったことは知っていましたが、その背景は初めて知りました。

当時の将棋史もわかるのはないかと思うのでぜひ読んでみてください。

 

マチュアにおいての投了を話すのであれば、たいていの場合は勝負がついていることがほとんどです。

学生時代。

側から見た時に明らかな差がついている場合でも、私は指し続けるよう指導していました。
なぜか。

将棋は逆転のゲームだからです。

さらにいうと、相手の実力がわからない以上は最後の最後まで勝負を諦めないようにということです。

中盤で形勢が悪くなっても、終盤は相手の方が弱いかもしれない。

私の将棋は終盤特化型だったため、逆転勝ちをよくしたことも理論としてあったのかもしれません。


自分の読みを相手もしているとは限らない。
自分が見えていない手を指されることがあるのと同様に、相手も自分の手を見えていない可能性もある。

将棋としてはよくないのですが、勝負としてはありだと思っています。

稀にプロでも、「投了が敗着」と言われることがあります。実は逆転の手があったのに、それを見つけられず投了したら実は・・・ということ。

ので、逆転しやすい展開にすることが重要です。
劣勢になったらそのまま指し続けるのでなく、タネを蒔いて置くような感覚ですね。
こればっかりは実例とともに紹介しないと伝わらないと思います。

いずれ私の実践例から紹介できれば。


投了することは自分の可能性が無くなったことを認めること。
悪いことというつもりはありませんが、最後の最後まで自分を信じて指し続けたいものです。

それでも負けるのであれば、それは相手の方がより自身を信じていたから。
それだけのことです。

 

学生時代から今まで、私は将棋を通して記憶に残る勝負を残したいと思っています。
棋譜としてだけでなくその指し様も含めて。
棋譜だけでなかなか伝える実力がないからというのもあるのですが、上記したような諦めない姿を実際に見てもらうのが一番ではないでしょうか。

いつの日か、私の勝負が一人でも多くの人の心に残っていることを夢見て。

私は将棋を指し続けるのです。