将棋の勝ち負けの決まり方、知ってますか?【反則負け編6〜王手放置・行けないところに動かす〜】
今回は王手放置と行けないところに動かす反則について。
反則負け編は今回で終わりです。
まだ見てない方は、ぜひ最初からご覧ください。
どちらもそのままの意味で、初心者が陥りそうな反則に見えますが・・・意外と奥が深いのです。
王手放置
これは将棋を指してる人なら、一度は経験があるのではないでしょうか。
初心者の頃に角道を見落として王手放置。もしくは、角道を開けて王手になってしまった。
プロレベルでもあるみたいですよ。
王手を防いでその先に指そうとした手を指してしまって王手放置。
むしろプロならではですね。
調べていて思い出したのですが、電王戦でも王手放置がありましたね。
不成がプログラミングされていなかったプログラムの隙をついた勝ち方、大好きです。
もちろん、局面としても勝ちでしたが「電王戦」ならではの勝ち方であったと思います。
ここでのAWAKEの話が今年12月に映画化されるそうですね。
見に行きたいです。
さて。王手放置で私が話題にしたかったのは将棋倶楽部24の仕様です。
以前の検証でも述べましたが、将棋倶楽部24では王手放置が出来てしまいます。 PC版だけですが。
ので、通常では指せない手も指すことが出来ます。
(王で王を取る、詰みの局面で動かす)
そして王が取られる動きがなされることで王手放置と判定され負けになるわけです。
私は他のアプリ等でこのような仕様は見たことがありません。
でも、リアルだと思いませんか?
明らかな場合は除いて、最初に述べたような角道の見落としは体験しないとわかりません。
アプリだけでやっていると絶対に経験しないじゃないですか。一度経験するから、角道を意識するようになると思うんです。
ので、初心者を少し抜けた中級者こそ将棋倶楽部24のPC版をやるべきです。
レベルが他と比べにくいのが欠点ですかね・・・
ちなみに。
現実で王手放置にあった場合、どうやって指摘しますか?
「王手ですよ」って指摘するのは待ったを推奨するような言い方だと思ってて、「失礼します」といって王を取ります。
大体はそこで投了してくれます。
2回しか記憶にありませんが。
ぜひ、トラブルの起こりにくい指摘の仕方を教えてください。
行けないところに動かす
この反則も読んで字の如くです。
行けないところに駒を動かすこと。
駒の動きに反してますから、当然反則です。
行き所のない駒とどう違うか、わかりますか?
具体例をご紹介します。
プロの例では、「ワープ角」が有名でしょう。
本人の談も面白いのでぜひご覧ください。
これ、私は遭遇したことがありません。
アプリ等で棋譜を取っている場合だと、再現不可なのが面白いですよね。
一度は見てみたいものです。
縦の列を間違えることはないと思いますが、斜めは間違えてしまうことが・・・あるのかなぁ。
記事・棋譜が見つけられなかったので詳細はわかりませんが、
木村義徳九段が25の馬を48に引いた反則が記録として残っているようです。
プロでもやってしまうので、アマチュアでも問題ないでしょう笑
前回の将棋倶楽部24論にもなるのですが、こういう反則はリアル将棋だから起こるものです。
反則はぜひ経験しましょう!!