日常は気付きの宝箱

徒然なるままに、書きたいことを書いています。将棋・読書・アニメなどなど。

将棋の勝ち負けの決まり方、知ってますか?【反則負け編3〜行き所のない駒〜】

反則負け編の第3回は、行き所のない駒についてです

前回、前々回はこちら。

kicktan.hatenablog.com

kicktan.hatenablog.com


今回のは非常にわかりやすいと思います。

純粋に、行き場のない駒を動かす・打つのは反則であるということ。


二段目に桂馬

一段目に歩兵・香車・桂馬

を打つ・不成で進めることが禁じ手とされています。


なぜでしょうか。

動かせない駒を自ら作ることは美しくない、というのが元々の理由と予想します。
おかげで(特に詰将棋で)面白い展開になるのですが。

 

例によって。

調べてみました。

わかりませんでした。

detail.chiebukuro.yahoo.co.jp

 

調べ方が悪かったのかもしれませんが、なぜこのルールが作られたのかを論じているのは知恵袋くらいでした。

 

一番納得が行くのは入玉時のゲーム性ですね。

小駒で合駒が出来てしまうとより簡単になってしまう。

 

チェスの場合、ポーンが一段目に到達するとプロモーションといって他の好きな駒になれるというルールがあります。

他に行き場がなくなる駒が無いので、それだけのルールでよかったのでしょう。

駒をひっくり返して金と同じ動きになる「成る」という将棋のルールとは全く違います。このあたりの違いもいずれ記事にまとめたいです。

閑話休題

 

【私のエピソード】

流石に経験はありませんが、未遂はありました。それを紹介します。

大学時代の公式戦、棋譜を取るような対局でした。

 

私の優勢で進んだ中盤戦。相手の攻めが途切れたところで、敵陣の2一に飛車を打って攻めようと思ってました。そこでの私の一手は・・・

 

▲2一金!

目を疑いました。飛車のつもりで打ったのが金だったわけですから。

打って、指を離そうとして気づいて血の気が引きました。
そのまま続行しなんとか勝ちになりましたが、これが他の駒だったら、歩や桂だったら・・・と戦慄したのを今でも忘れません。

この棋譜はしっかり残っています。おそらく記録員の記入ミスだと思われてるかもしれませんが、対局者のミスです笑

 

さて。上記の話を読んでこう思った人はいるのでは無いでしょうか。

「まだ手を離していないのであれば打ち直せばいいのでは」
私の答えはNOです。盤面で駒を動かしたところで着手は完了。そこからの変更は「待った」に当たると思っています。

この話題はプロでも一時話題になりました。

何をもって着手完了とするのか、待ったは誰が指摘するのか?誰が判断するのか?

プロだったら誰かしらが見ているから良いと思いますが、アマチュアでは当事者以外にはいない場合がほとんどです。
トラブルにならないように、自分の解釈はもっておいて損は無いと思います。

特に大会の幹事に関わるような人は必須ですよね。


というわけで、次回はこの問題を取り上げます。

kicktan.hatenablog.com

 

反則負け編の次はこちら。

kicktan.hatenablog.com