日常は気付きの宝箱

徒然なるままに、書きたいことを書いています。将棋・読書・アニメなどなど。

将棋の勝ち負けの決まり方、知ってますか?【時間切れ負け編】

今回は、私が一番書きたかった回です。

 

今までの記事、概要はこちらの記事を参照ください。

kicktan.hatenablog.com

 

時間切れ負け

 

大きく分けて二つあります。

 

  1. 秒読みが切れる(10秒まで読まれる)
  2. 持ち時間を使い切る(◯分切れ負け等)

 

それぞれ取りあげますね。

 

1.秒読みが切れる

 


プロの実例があったので紹介します。

news.yahoo.co.jp

inakadaisuki.com

どちらも私は見たことがあります。特に秒読みの場合、暗黙の了解的に秒読みが遅くなるものだと思っていましたが・・・
ただ、現在では電子時計になっているので人が読んでいたとしても容赦ないでしょうね。

【私のエピソード】

学生の頃は切れ負けが中心でしたが、参加資格が特にない大会だとほぼ秒読みです。
たいていが30秒なのでギリギリまで考えたいのですが、着手して押すということを考えると結構余裕持たないといけなくて。
対局時計の残り5秒に焦らされたものです。

後輩に29秒で押せる子がいたのでコツを聞いてみたのですが、曰く「音で測ってる」とのこと。

練習しましたが、私はどうにもタイミングが掴めませんでした。

 

ので、私は残り5秒くらいで押してました。

 

思考法としては

10秒で第一感の手を決め、

10〜20秒で、他の手を探し比較。
20秒〜25秒で3手の読み等で確認して指す

 

ですね。

ここで30秒ギリギリで押せる技術があればもう5秒考えられるんですけど、その技術はまだ身についていません。
それよりも、読むスピード・正確さを上げようと努めています。

どちらもぜひお試しあれ。

 

2.持ち時間が切れる

 

いわゆる切れ負け将棋のことですね。

お互いに持ち時間があり、それを使い切ったら負け。
将棋ウォーズで慣れ親しんでいる人が多いのではないでしょうか。

 

学生将棋(特に中高将棋)ではよくあるルールでした。秒読みと違って、進行がやりやすいからでしょう。

ただこの切れ負けルール、将棋とは違う勝負を生み出しています。

そして私はこの切れ負けが大好きでした。

 

【私のエピソード】
何度か言及しているかも知れませんが、中高時代は内容よりも結果を重視していました。そして、切れ負けのルールとなればやることは一つ。


相手により消費時間を多く使わせること。

私の戦術はこうでした。

 

序盤:自分しか知らない展開に持ち込むことで、相手により考えさせる
→マイナーよりの戦法を採用していました。さらに序盤の駒組みはこうきたらこう、をセットで覚えてましたのでほぼ消費せずに指すことができました。

 

中盤:千日手でもよしの感覚で、基本自分からは動かない

→序盤で時間差がついているはずなので、千日手になれば儲け物です。多少有利だったとしても、「有利」くらいなら千日手にしてました。

中終盤:じっくり時間を使う。
勝負どころに時間を使うために、そこまで時間を温存していたわけです。
中盤の終わり頃、最終盤の詰みの二回と考えていました。

切れ負け特有のテクニック

・0秒指し
対局時計の場合、消費時間0秒で指すことができます。1秒以内だとカットされる仕様のようです。

駒を取るような手でなければ0秒で指してました。

 

・王手ラッシュ

将棋ウォーズでもしたことがあるのではないでしょうか。自分が敗勢で、相手の時間が残り少ないとき。王手のような指さなければならない手を強要することで時間を消費させることです。

・時間を稼ぐ受け
局面としては負けだけど、時間を稼ぐ「ためだけの」受けが存在します。
穴熊だったら駒を埋める。なるべく上に逃げて手数を稼ぐ。
私はどちらかと言えば後者でしたね。広さで手数を稼いでいました。

広いことのメリットは、時間がなくなった相手が間違えると一気に形勢が逆転することです。
割とそれで勝ちをもらった気がします。

 

こんなことをしていました。

 

マナーとしてはギリギリのとこもありますよね。特に0秒指しはやりすぎ注意です。


あとは、対局時計が左側に置かれた時の対策のために(時計は指した手で押さなければならない)

左手でも指せるように練習しました。
歩を突くくらいだったら左手でも0秒指しはできたと記憶しています。

 

 

でも、先ほども言いましたがこれは将棋じゃないんです。
勝ちは拾えるかも知れないけど実力はつきません。
それを示すように、私は中学3年がキャリアハイでした(次点で大学1年)
結果が自分の実力だと勘違いしてしまったわけですね。


皆さんも、やりすぎは注意です。
でも、覚えておいて損はないんじゃないかな、と。

例えば序盤の手を早くする、というのは事前研究をすることになりますから悪いことではありませんよね。時間にとらわれると相手のミスを付けなくなってしまい意味がなくなってしまうわけで。
「時間だけ」ではダメですよ。ってことです。

 

長々書きましたが、卑怯な手段も見方を変えれば身になることもあるものですよ。

と自己弁護。

 

将棋ウォーズの実力は切れ負けの実力。

 

ご利用は計画的に。