夢、持ってますか?【雑談】
ここ一週間くらいでバクマン。を読み切りました。
ご存知の方も多いと思います。デスノートの二人が書いた、漫画家のマンガです。
まんが道や激マン、ブラックジャックの制作秘話など、ノンフィクション系のマンガはものすごく好きで読んでた時期がありました。
どうして好きだったのか、あまり思い当たるところがありません。
おそらくですが、マンガの中に実在のマンガが出てくる構成が面白いからだと思います。
言われてみると、創作物の中に実在の出来事がリンクすると特別な気分になります。(死神の棋譜もそうでした)
さて、バクマンの話に戻ります。
このマンガはノンフィクションではありません。
が、漫画家がどう大成するかというマンガで、様々なマンガ論が出てきて裏話的な感じが面白かったです。
デスノートの時にもあった話だと記憶してますが、引き延ばしをせずに書きたいことをすっぱり書ききると作者が言ってました。
劇中の主人公も同様のことをいってましたがこの作品もそれに漏れず、だと思います。
おかげで全20巻中だるみせず一気に読めました。
一貫して書かれていたテーマは、
「夢を持った行動は強い」
だと思っています。
絵を書くのが早いキャラ、ストーリーを考えるのがうまい(ずるい)キャラなどが出てきますが、いずれも主人公に破れていく。
そこには10年越しの夢があるわけで。いや、10年でなく・・・
これ以上はネタバレになるのでぜひ読んで欲しいです。
改めて。
夢、持ってますか?
夢に向かって進んでますか?
そんなことを問いかけられた気がしました。
私は昔から
「生きる意味を見つけるために生きる」がモットーです。
なんのために生きているかはわからないけど、それを見つけることが生きることである、と。
そこに夢が上乗せされればさらにいいんでしょうね。
バクマンの場合は初恋の成就が夢だったわけですが。
夢、探してます。
私の生きた証が残ることは夢ですが、あまりに漠然としすぎてて。
だからこそ、目の前を一所懸命に生きるわけなんですが。
どーでもいいやにならないように、夢を見つけます。
詰将棋のススメ
今回は私の詰将棋観を紹介します。
私が将棋の中で好きなのは終盤です。
攻守が入れ替わるような激しい展開、そして超手数の詰み。
見たいし、やりたい。
昔は派手な手が好きで次の一手ばかりやっていましたが、それだけだと正確な読みにならないと思い、大学くらいからは詰将棋を中心に解いてました。
定跡の勉強よりも詰将棋を解いてる方が楽しかったですね。
詰将棋を解く
詰将棋は数学と同じだと思っていて、短手数は公式、長手数はその応用みたいなもの。ですので反復練習が意味をなすと考えています。
長手数=難しいとは思っていません。長いから頭が追いつかないということはあるかも知れませんが・・・
3手詰めでも難しい物はいくらでもありますからね。
参考URL
https://www.shogitown.com/tume/short/short.html
ではいくつか書籍等を紹介します。
・三手詰めハンドブック(難易度:1)
知らない人の方が少ないかも知れません、詰将棋の入門書と言えるでしょう。
難易度は低いですが、大事な筋が詰め込まれています。
このレベルが一目で解けるかどうかで読みの質がわかるものかな、と。
何周したか覚えていません。よくタイムアタックをしたものです。
ハンドブックシリーズは1,3,5,7まであります。7手まで同じスピードで解けるようになったらアマ三段くらいあるんじゃないですかね。
・詰将棋パラダイス(難易度:3)
アプリの方が有名なんですかね?私は学生時代に雑誌の方を買って解いていました。
難易度は高めです。が、全然解けないわけではありません。
手数が短いものから長いものまで、様々あります。
徐々に解けていくのが達成感を覚えたものです。
アプリ版の方がハードルも難易度も低いですが、正直質も低いです。
・盤上のファンタジア(難易度:4)
藤井ブーム真っ只中の2017年、復刻されたこの本。
飛びついて買いました。
まだ全部解けていませんが、詰将棋パラダイスよりも難易度は高いと思います。最後の数作は作品として見てます。
・将棋図巧・将棋無双(難易度:5)
これを解き切ればプロになれると言われているこの二冊。
私も興味を持って解き始めましたが、一問目で2日かかりました。ゆっくり進めて行きます。
一年で20問解ければいいかな、くらいです。
全て解くのが人生の目標の一つです。
・詰将棋選手権
藤井二冠が連覇したことで話題になりましたね。
初級・一般・チャンピオンと三部門に分かれてますので、誰でもできるのも特徴です。
いつの間にか毎年終わっていて、終わってから解いているわけですが・・・リアルタイムで参加したいです。
まずは一般部門ですかね。
来年開催されるといいなぁ。
詰将棋を作る
私は作るのも好きでした。自分の狙い筋を完成させた瞬間が気持ちいいです。
とは言っても、狙い筋のストックがあるわけではないのでゼロから作るよりも「握り詰」をよく行っていました。
こんなのを見つけてからは、大学の登校中に作ってはtwitterに投稿してました。
詰みパターンがほぼ一緒になってしまったので、途中でやめましたね。
いつかの機会にこのブログでもやってみようと思います。
本を買うのは作者への投資
私は買う=投資するという考え方をもっています。
本を買うとき、CDを買うとき、洋服を買うとき、身の回りのものを買うとき。
安く買おうとするのが人間の性ですよね。
でも、中古で買うのは気をつけるようにしてます。
なぜか。
生産者に儲けが入らないからです。
ここんとこの詳しい話はまた別の機会に取り上げると思いますが、印税が厳しいという作家の物語を読んでいたく同情したのを忘れません。
中古市場を批判したり、新品じゃないとだめだというつもりはありません。
ただ、作者を応援するつもりがほんとにあるなら新品で買いましょうよってことです。
その想いから、ビジネス書は基本新品で買ってます。
将棋の本はすぐに新品がなくなりがちなのでそうもいかないことがあるのですが…
私はそれを必要な自己投資ともとらえています。
他の部分を節約してまでも充てるべきと考え、月5000円分は自己投資にまわしてます。
その結果が出るのは5年後とかでしょう。もっと先かも。
投資って本来長期的なものだと思います。
結局自己投資の話になってしまいました。
一人暮らしについて考えてみた【希望編】
私は一人暮らしを経験したことがありません。
様々な節目で実家を離れることがなかった為です。
今後一人暮らしを経験することを踏まえて、どんなことがあるのか考えてみました。
一人暮らしの希望
一番の希望は、自分だけの空間が作れるということです。
良くも悪くも自分自身だけに影響が出るので、好き勝手できそうですよね。
いつ帰ってきてもいいし、何をどこに配置するか自由に決められる。
家をどこにするのか、家具やインターネット、不動産選びなど面倒だけど楽しそうがいっぱいです。
実家から何を持っていくか、を選ぶ時間もワクワクしますね。
特に洋服はあまりバラエティがないので、最低限でどれだけできるかも考えてみたいです。
将棋研究専用室みたいなのを作ったりして。
うーん、あまり現実味がないので具体的に考えられないですね。
普段どれだけ家事に貢献していないか、思い知らされました。
もっと家族に孝行します。
将棋の勝ち負けの決まり方、知ってますか?【時間切れ負け編】
今回は、私が一番書きたかった回です。
今までの記事、概要はこちらの記事を参照ください。
時間切れ負け
大きく分けて二つあります。
- 秒読みが切れる(10秒まで読まれる)
- 持ち時間を使い切る(◯分切れ負け等)
それぞれ取りあげますね。
1.秒読みが切れる
プロの実例があったので紹介します。
inakadaisuki.com
どちらも私は見たことがあります。特に秒読みの場合、暗黙の了解的に秒読みが遅くなるものだと思っていましたが・・・
ただ、現在では電子時計になっているので人が読んでいたとしても容赦ないでしょうね。
【私のエピソード】
学生の頃は切れ負けが中心でしたが、参加資格が特にない大会だとほぼ秒読みです。
たいていが30秒なのでギリギリまで考えたいのですが、着手して押すということを考えると結構余裕持たないといけなくて。
対局時計の残り5秒に焦らされたものです。
後輩に29秒で押せる子がいたのでコツを聞いてみたのですが、曰く「音で測ってる」とのこと。
練習しましたが、私はどうにもタイミングが掴めませんでした。
ので、私は残り5秒くらいで押してました。
思考法としては
10秒で第一感の手を決め、
10〜20秒で、他の手を探し比較。
20秒〜25秒で3手の読み等で確認して指す
ですね。
ここで30秒ギリギリで押せる技術があればもう5秒考えられるんですけど、その技術はまだ身についていません。
それよりも、読むスピード・正確さを上げようと努めています。
どちらもぜひお試しあれ。
2.持ち時間が切れる
いわゆる切れ負け将棋のことですね。
お互いに持ち時間があり、それを使い切ったら負け。
将棋ウォーズで慣れ親しんでいる人が多いのではないでしょうか。
学生将棋(特に中高将棋)ではよくあるルールでした。秒読みと違って、進行がやりやすいからでしょう。
ただこの切れ負けルール、将棋とは違う勝負を生み出しています。
そして私はこの切れ負けが大好きでした。
【私のエピソード】
何度か言及しているかも知れませんが、中高時代は内容よりも結果を重視していました。そして、切れ負けのルールとなればやることは一つ。
相手により消費時間を多く使わせること。
私の戦術はこうでした。
序盤:自分しか知らない展開に持ち込むことで、相手により考えさせる
→マイナーよりの戦法を採用していました。さらに序盤の駒組みはこうきたらこう、をセットで覚えてましたのでほぼ消費せずに指すことができました。
中盤:千日手でもよしの感覚で、基本自分からは動かない
→序盤で時間差がついているはずなので、千日手になれば儲け物です。多少有利だったとしても、「有利」くらいなら千日手にしてました。
中終盤:じっくり時間を使う。
勝負どころに時間を使うために、そこまで時間を温存していたわけです。
中盤の終わり頃、最終盤の詰みの二回と考えていました。
切れ負け特有のテクニック
・0秒指し
対局時計の場合、消費時間0秒で指すことができます。1秒以内だとカットされる仕様のようです。
駒を取るような手でなければ0秒で指してました。
・王手ラッシュ
将棋ウォーズでもしたことがあるのではないでしょうか。自分が敗勢で、相手の時間が残り少ないとき。王手のような指さなければならない手を強要することで時間を消費させることです。
・時間を稼ぐ受け
局面としては負けだけど、時間を稼ぐ「ためだけの」受けが存在します。
穴熊だったら駒を埋める。なるべく上に逃げて手数を稼ぐ。
私はどちらかと言えば後者でしたね。広さで手数を稼いでいました。
広いことのメリットは、時間がなくなった相手が間違えると一気に形勢が逆転することです。
割とそれで勝ちをもらった気がします。
こんなことをしていました。
マナーとしてはギリギリのとこもありますよね。特に0秒指しはやりすぎ注意です。
あとは、対局時計が左側に置かれた時の対策のために(時計は指した手で押さなければならない)
左手でも指せるように練習しました。
歩を突くくらいだったら左手でも0秒指しはできたと記憶しています。
でも、先ほども言いましたがこれは将棋じゃないんです。
勝ちは拾えるかも知れないけど実力はつきません。
それを示すように、私は中学3年がキャリアハイでした(次点で大学1年)
結果が自分の実力だと勘違いしてしまったわけですね。
皆さんも、やりすぎは注意です。
でも、覚えておいて損はないんじゃないかな、と。
例えば序盤の手を早くする、というのは事前研究をすることになりますから悪いことではありませんよね。時間にとらわれると相手のミスを付けなくなってしまい意味がなくなってしまうわけで。
「時間だけ」ではダメですよ。ってことです。
長々書きましたが、卑怯な手段も見方を変えれば身になることもあるものですよ。
と自己弁護。
将棋ウォーズの実力は切れ負けの実力。
ご利用は計画的に。
将棋の勝ち負けの決まり方、知ってますか?【宣言勝ち編】
ルール考察のシリーズも中盤に差し掛かりました。
初回はこちらをご覧ください。
今回は宣言勝ちについて。
宣言勝ち
「宣言法」の方が馴染みがあるかもしれません。
入玉将棋において、あまり時間をかけないためのルールだと認識しています。
将棋連盟より。
プロ
2.両対局者の合意に至らない場合で、手数が500手に満たない場合は「入玉宣言法」を使用することができる。(※)
アマチュア
自分の玉が入玉している場合、条件が揃えば勝ちを宣言できるルールです。
(全国大会では採用する事が多い規定です)
概要としては以上です。
条件は、
条件(1)宣言側の玉が敵陣三段目以内に入っている。
条件(2)宣言側が大駒5点小駒1点の計算で先手の場合28点以上、後手の場合27点以上の持ち点がある。
ただし点数の対象となるのは玉を除く宣言側の持ち駒と、敵陣三段目以内に在する宣言側の駒のみである。
条件(3)宣言側の敵陣三段目以内の駒は玉を除いて10枚以上存在する。
条件(4)宣言側の持ち時間が残っている。(秒読み付の場合は時間切れになっていない事)
条件(5)宣言側の玉に王手がかかっていないこと。(詰めろ、必死等は関係ない)
ですね。
アマチュアの大会では採用されていない場合もあります。
このルールの最大の特徴は、
「宣言した際に条件が揃っていなければ負け」
というとこにあると思います。
宣言が無効になるわけでないので、宣言したタイミングで勝負が決まるわけです。
時計を止めてるので、その後続けるのはアンフェアということでしょうね。
私はこのルール、大好きです。
持将棋になると駒の取り合いになるじゃないですか。それ自体はいいんですが、悪い方が諦めないとほんと無駄な時間になります。
特に切れ負けの場合は、不毛な戦いになります。
そのときに、条件を満たしたら勝ち、宣言しても条件を読み間違えていると負け。痺れませんか?
切れ負けだとさらに時間との勝負にもなる。
すでに将棋ではなく勝負になっていると思いますが。
残念ながら、私はその経験がありません。見たこともない気がしますね。(あったとしても順当に勝っていたので記憶に残っていないのでしょう)
いつでも宣言負けを狙えるように、大会に出るたびに準備しているのですが・・・
特に条件2は見落としがちです。四段目以下は対象にならないので、条件3の三段目に10枚確保して安心して見落としてしまうのではないでしょうか。
知らないは罪だということです。
宣言勝ちの実戦例がないかと探していた際に、このような記事を見つけました。
ameblo.jp
ここで示されていた想定図、そうきたかー!と脱帽しました。
指せる手がないけど宣言すれば勝ち、という状態。
これは「指す代わりに」宣言することができるからですね。
ぜひご覧ください。
将棋の勝ち負けの決まり方、知ってますか?【反則負け編6〜王手放置・行けないところに動かす〜】
今回は王手放置と行けないところに動かす反則について。
反則負け編は今回で終わりです。
まだ見てない方は、ぜひ最初からご覧ください。
どちらもそのままの意味で、初心者が陥りそうな反則に見えますが・・・意外と奥が深いのです。
王手放置
これは将棋を指してる人なら、一度は経験があるのではないでしょうか。
初心者の頃に角道を見落として王手放置。もしくは、角道を開けて王手になってしまった。
プロレベルでもあるみたいですよ。
王手を防いでその先に指そうとした手を指してしまって王手放置。
むしろプロならではですね。
調べていて思い出したのですが、電王戦でも王手放置がありましたね。
不成がプログラミングされていなかったプログラムの隙をついた勝ち方、大好きです。
もちろん、局面としても勝ちでしたが「電王戦」ならではの勝ち方であったと思います。
ここでのAWAKEの話が今年12月に映画化されるそうですね。
見に行きたいです。
さて。王手放置で私が話題にしたかったのは将棋倶楽部24の仕様です。
以前の検証でも述べましたが、将棋倶楽部24では王手放置が出来てしまいます。 PC版だけですが。
ので、通常では指せない手も指すことが出来ます。
(王で王を取る、詰みの局面で動かす)
そして王が取られる動きがなされることで王手放置と判定され負けになるわけです。
私は他のアプリ等でこのような仕様は見たことがありません。
でも、リアルだと思いませんか?
明らかな場合は除いて、最初に述べたような角道の見落としは体験しないとわかりません。
アプリだけでやっていると絶対に経験しないじゃないですか。一度経験するから、角道を意識するようになると思うんです。
ので、初心者を少し抜けた中級者こそ将棋倶楽部24のPC版をやるべきです。
レベルが他と比べにくいのが欠点ですかね・・・
ちなみに。
現実で王手放置にあった場合、どうやって指摘しますか?
「王手ですよ」って指摘するのは待ったを推奨するような言い方だと思ってて、「失礼します」といって王を取ります。
大体はそこで投了してくれます。
2回しか記憶にありませんが。
ぜひ、トラブルの起こりにくい指摘の仕方を教えてください。
行けないところに動かす
この反則も読んで字の如くです。
行けないところに駒を動かすこと。
駒の動きに反してますから、当然反則です。
行き所のない駒とどう違うか、わかりますか?
具体例をご紹介します。
プロの例では、「ワープ角」が有名でしょう。
本人の談も面白いのでぜひご覧ください。
これ、私は遭遇したことがありません。
アプリ等で棋譜を取っている場合だと、再現不可なのが面白いですよね。
一度は見てみたいものです。
縦の列を間違えることはないと思いますが、斜めは間違えてしまうことが・・・あるのかなぁ。
記事・棋譜が見つけられなかったので詳細はわかりませんが、
木村義徳九段が25の馬を48に引いた反則が記録として残っているようです。
プロでもやってしまうので、アマチュアでも問題ないでしょう笑
前回の将棋倶楽部24論にもなるのですが、こういう反則はリアル将棋だから起こるものです。
反則はぜひ経験しましょう!!